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いつもありがとうございます。
福島県会津若松市の、アロマエステサロン My Earth アロマセラピスト 井上恵美 です。
「セラピストのための基礎医学講座」を受講してきました。
医学博士で鍼灸師でもある野溝明子先生の講座「セラピストのための基礎医学講座」を受講してきました。
6月に続き、2回目の今回のテーマは「セラピストに必要な公衆衛生学・感染症から身をまもる!」でした。
1回目の講座レポはこちら
感染症から身をまもる
感染症の基礎知識、人に触れる職業であるセラピストが感染症のリスクに対応するために必要な知識、そしてセラピストが感染経路にならないために大切なこと、お時間足りないほど盛りだくさんで伝えてくださいました。
こらから迎える冬の季節に増える感染症の代表的なのもとして風邪やインフルエンザなどがあります。
これらの感染症から身を守るために、たくさんお話しいただいた中から、セラピストや介護従事者だけでなく、ご家庭でも役立てていただける感染予防の基本となる部分をシェアしたいと思います。
感染予防のキホンの「キ」・手洗い
感染予防のキホンの「キ」はなんといっても手洗いです。
しかし、普段行っている日常的手洗いでは、ちゃんと洗ってるつもりでも意外と指先(特に爪側)、指の間、親指などに洗い残しが多いそうです。しかも、ちょちょっと水で濡らして洗ったつもりだと、かえって菌が増殖してしまうのですって。
衛生学的手洗い
洗い残しがないようにするための手洗いが「衛生学的手洗い」です。
「手を洗う時には必ずこのやり方で洗う」と決め、「衛生学的手洗い」を習慣にしてしまいましょうという事で、先生に合わせてみんなでやってみました。
ちなみに、介護従事者の方や、セラピストが足のケアでなどでクライアントの水虫の患部に触れた場合でも、手に傷がなければ、30分以内に手洗いをすればうつらないから大丈夫なんですって!
きちんと手洗いをすることでかなりの感染症を防ぐことができるので、正しい手洗いって大切です。
手の肌ケアも大切
スプレー消毒を使用する際は、消毒液の粒よりも菌の方が小さいためただ吹き付けただけでは菌に当たりませんので、よく擦り込む必要があります。
ただ、殺菌剤の使い過ぎで手があれてしまうと、手荒れの部分に菌が増えてしまい逆効果になります。その場合はお湯で2回衛生的手洗いを行うと良いそうです。
手に傷があると、その傷口から感染したり、感染させたりしてしまう恐れもありますので、ハンドクリームなどを使って手荒れを防ぐための手のケアも大切ですね。
うがいで予防
効果的はうがいの方法を教えていただきました。
正しいうがいのやり方
1、口の中をブクブクゆすぐ
2、上を向いて「あー」などと声を出して15秒を2,3回行う
これもみんなでやってみたのですが、15秒ってかなり長いです。それだけしっかりとやる必要があるということですよね。一度タイマーで時間を計って、15秒の感覚を覚えると良いでしょう。
うがい薬よりも水うがい
風邪の予防には、うがい薬を使用するよりも水うがいの方が効果的だそうです。
風邪の発症率を調べた実験で、うがい薬でうがいしていた人と、何もしていなかった人とではそれほど変わらなかったのに対して、水うがいをしていた人の方が風邪をひく割合が少ないのです。
それは、うがい薬を用いるとヨードの刺激でのどの粘膜がダメージを受けたり、常在菌※をやっつけてしまうからです。菌がいることでバランスがとれている所を、むやみに殺菌してしまうのは良くないのですね。
風邪予防のためのうがいには、水うがいや、お茶うがいが良いそうです。
常在菌の種類は多種多様で、地域環境や生活習慣、および身体の部位により違いが見られる。誤解されやすいが、「健康な身体にも存在する菌」であって「全ての人間が持っている菌」という意味ではない。基本的には人の健康に影響を与えず、共生関係にあるものを指すが、免疫力の低下により日和見感染を起こすこともある。
またそれとは逆に、安定して多数で存在することにより、侵入した病原性微生物の繁殖を抑制し、発病を防ぐ効果もあると考えられている。実際、強力な抗生物質の使用などにより常在菌が極端に減少すると、他の細菌やカビなどが爆発的に繁殖し、病原性を示す事がある。
マスクや鼻呼吸で守る
マスクによる飛沫感染予防
病気に感染している人のくしゃみや咳、会話などで発生する飛沫(せきやくしゃみなどによって飛び散るしぶき)を吸い込むことによってうつる飛沫感染の予防にはマスクです。
飛沫を吸い込まない工夫をするということが大切なのですね。加えて、自分の呼気で鼻やのどを保湿することもできます。
鼻呼吸による予防
私もそうなのですが、無意識に口呼吸をしている人が意外と多いです。でも、解剖生理学的に見ると、口は消化器ですので、本来、呼吸をするための器官ではないのです。
呼吸器は鼻です。
鼻から吸い込んだ空気は鼻の奥の鼻腔に入り、そこでほこりや細菌を取り除いたり、温度や湿度をからだに取り込むのに最適な状態になります。鼻腔は高性能のエアーコンディショナーともいえる場所なのです。
本来この鼻腔を通ることによってきれいな空気となって体の中に送り込まれるはずなのが、口呼吸ですと、ほこりやばい菌が空気と一緒にそのまま体に入ってしまいますし、のども乾燥します。つまり、病気に感染しやすくなってしまうのです。
私もついつい、特に寝ている時など口呼吸になってしまうのですが、なるべく鼻で呼吸をするように意識しています。どうしても鼻呼吸が苦手という方は、やはりマスクを使用すると良いと思います。
ワクチン(予防接種)を受ける
ワクチン接種に関しては、賛否両論がありますし、反対を訴える声も多く聞かれるので、実際のところどうなんだろう?と疑問に思いますよね。
ワクチンてどんなもの?
ワクチンを打つ目的は、体に病原体を覚えてもらうことです。ワクチン(無毒化した病原体)を打つことで身体の中に抗体ができると、2度目に同じ病原体が入ってきたときに、素早くより強い抗体をより多く作ることができるので、感染症を予防したり、症状を軽く済ませることができるのです。
インフルエンザの予防接種はした方がいいの?
インフルエンザワクチンは、接種したからといって必ずかからないというものではありません。でも、もしかかったとしてもその症状が軽く済むのであれば、やはり接種する意味はあるので、感染すると重症化する恐れのある高齢者や乳幼児、免疫力の弱い方などは接種したほうが良いという事でした。
接種してから抗体ができるまでに2週間かかるので、接種するなら流行し始める前に。効果は5カ月位です。
あくまで「私個人」に関してですが、打っても打たなくてもかかる人はかかるんだから、それよりも、よく食べて、運動して、よく寝てれば大丈夫!って思っています。(予防接種を否定するものではありません)
でも、身体が丈夫で健康な私と、他のみんなが同じではないのですよね。
健康で免疫力がある人はワクチンを打たなくても大丈夫かもしれませんが、そうじゃない人もいる。むしろ必要な人もいる。そこはきちんと意識する必要があると感じました。
子宮頸がんワクチンは?
子宮頸がんに関する質問も出ましたので紹介します。
先生は、ワクチン接種による何万人に一人という確率の副作用のリスクよりも、ワクチンを打っていれば病気にかからなかったはず、守れたはずの多くの命を守れない事の方が問題だと仰っていました。
WHOでは世界中の最新データを継続的に解析し、HPVワクチンは極めて安全であるとの結論を発表しているにもかかわらず、情報は被害者寄りになっていて、危険性と安全性が公平に報道さてれていないという事を問題視されていました。
ワクチンにも様々な種類があります。一概にその是非を問えるものではないと思います。
それぞれのワクチンのリスクと効果、それぞれの状況に応じた必要性をよく考える必要があるようですね。
生活環境や日常生活の中で感染から身を守る
・カビなどの菌対策にはその部位の乾燥を心がける
・インフルエンザ対策には50%くらいの湿度を保つ
・空気の流れを考えた換気をする
・空気清浄機の位置を考える
(吸い込み口の方に菌が集まってくる)
・掃除をして清潔を心がける
・絨毯はやめる
(ホコリ、ダニ、病原微生物などがたまりやすい)
・抗菌性のある繊維としてはシルクがベスト
(菌は化繊が大好きなので増殖する)
・プラスチックの抗菌グッズは信じない
(菌は金属を嫌うが、プラスチックには抗菌性はない)
などなど・・・
人のケアの前にまずは自分のケア
野溝先生は「人のケアの前にまずは自分のケアが大事。」と仰っていました。
大切な家族、友人や職場の仲間たち、自分と接するすべての方のためにも、まずは自分自身が健康であるように、私から他の誰かに病気をうつしてしまうことがないように、感染症予防を心がけたいものですね。
今回も野溝先生のお話しはとっても軽快でわかりやすくて楽しくて、途中でツボ押しタイムもあったりで、あっという間の4時間でした。
内容が盛りだくさん過ぎて全てはお伝えしきれませんが、少しでも感染症予防にお役に立てれば嬉しいです。
薬膳スムージーのおもてなし
主催のりなさん、緩和ケア勉強会メンバーの皆さんが、季節の養生フルーツを使った薬膳スムージーをその場で作って、参加者全員にふるまってくれました。
ベチバーティーも、スタバのコーヒーもとっても美味しかったです✨
いつも素晴らしいおもてなしありがとうございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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